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トゥーハーバーズ(Two Harbors)は、アメリカ合衆国ミネソタ州北東部に位置する都市。同州レイク郡の郡庁所在地である。地域の中心都市であるダルースからは北東約45kmに位置する。かつてはダルースと並ぶ鉄鉱石の重要な積出港であったが、現在は専ら観光業が市の主産業となっている。人口は3,613人(2000年国勢調査)。 トゥーハーバーズは世界有数の化学・電気素材メーカーである3M発祥の地として知られている。1902年にこのトゥーハーバーズで創業した同社はその後ダルースへ、そして1906年に現在のメープルウッド(セントポール郊外)へと本社を移し、事業を拡大していった。 ==歴史== :''出典: トゥーハーバーズ市商業局公式サイト'' 初期にこの地に住み着いたヨーロッパ人入植者にはスウェーデンやノルウェー、デンマークといった北欧出身の移民が多かった。その他にはアメリカ合衆国北部の他地域同様、イギリス人やドイツ人の移民がいた。彼ら入植者がテントやキャンプを張ったこの村は長い間、周囲を深い森に囲まれ、数エーカーが開けているだけであった。 やがてミネソタ州北東部、現在ではアイアン・レンジと呼ばれる地域で鉱業が興ると、トゥーハーバーズはダルースと並ぶ鉄鉱石の積出港として発展していくようになった。1874年には鉄鉱石をダルースやトゥーハーバーズの港まで運搬する手段としての鉄道が敷かれた。1884年にはトゥーハーバーズ港のシンボルともいえる2本の鉄鉱石埠頭が完成した。1886年にはレイク郡の郡庁がビーバーベイからトゥーハーバーズに移ってきた。1888年には、トゥーハーバーズは正式な町になった。1892年には24時間点燈の灯台が設置された。この灯台は現在も点燈している灯台としては州内最古のものであり、国の史跡に指定されている。1924年にはカナダ国境へと通じる国道が建設された。 20世紀後半に入るまで、トゥーハーバーズの町は鉄鉱石の積出と林業と漁業とで栄えた。しかし現在ではその影は薄れ、専らダルース近郊の避暑地・観光地としてのみその名を知らしめている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「トゥーハーバーズ (ミネソタ州)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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